食べ歩きのランチ、2回目は私が大好きなお店をご紹介。実家のある愛知県にあるんですが、帰省すると必ず行くという位のお気に入りです。
場所は愛知県知多半島の先っぽの町、南知多町です。愛知県の中心、名古屋からだと知多半島道路(有料)を使って行くと便利。電車だと、名鉄で河和駅まで行って、そこからバスですが、本数がかなり少ないので不便かも。運転される方は飲めませんが、車で行くのが賢明でしょうか。近くには、観光名所もありますし。なんたって海の町なので、新鮮な海産物や様々な加工品も所々で売っていて、観光&買い物を満喫できます。その上、温泉もあります!勿論、これからの季節は海水浴ですね。
さて、この地域にたくさんの海鮮料理店があるのに、何故このお店に行くようになったかと言いますと、今は亡き母方の祖母とその息子(つまり私の叔父)に母が薦められて行ったのがきっかけという、所謂クチコミってやつです。その祖母&叔父もその辺りの漁師さんに教えてもらったらしい。その後、私が帰省すると必ず祖母&母&私と3人で行ったものです。確かに、漁師さんが薦めるだけあって、美味しいです。魚料理に美味しいとかあるの?だって、魚が新鮮だったら美味しいに決まってるじゃん!と思った方、魚は新鮮だけではダメなんです。やはり料理人の腕が必要。まず、魚を選ぶ目が確かであり、煮魚、天ぷらは勿論、お刺身であっても、調理の仕方、さばき方が上手くないといけません。
あと、このお店が美味しい最大のポイントは、地の魚を使っているということです。つまり、この地域で獲れた魚だけを使っているのです。え?海の町だから当たり前では?と思った方、悲しいかな、それがそうではないんですよ。例えば、浜名湖の鰻屋で鰻を食べたと言っても、その鰻が浜名湖産とは限りません。それと同じように、海の町で魚料理を食べたところで、その魚がその海で穫れた訳ではないんです。
一番よくわかる例が、マグロです。知多半島でマグロなんか穫れません。けれど、この辺りの海鮮料理店で刺身の盛り合わせやら、刺身定食を頼むと、かなりの高確率でマグロが乗っています。ましてや、この辺りでイクラ丼とかウニ丼とかを頼むのは、私から言わせればナンセンスです。まあ、マグロ好き、イクラ、ウニ好きだから別に構わないというのであればいいんですけど。でもやっぱり、この地域に来たからには、この地域で穫れた魚を食べたいと思う私です。で、このお店は地魚にこだわっていて、店内にはわざわざ「うちは地魚しか出しません」という紙が貼ってあります。中には、上のような魚介類を頼む人がいるんでしょうね。あと、このお店は、今日の刺身は〜、煮魚は〜等とその日穫れた魚の名前も書いてあって親切です。
さて、肝心の料理ですが、私がよく注文するのは「松定食」(3150円)です。かなり豪華。他にも刺身定食、天ぷら定食、煮魚定食もあり、これらならどれも1000円以下で食べられお値打ちです。でも、私のオススメは断然「松定食」ですね。地の魚がこれでもかと味わえます。この定食はコースのように順番に運ばれて来ます。因みに下の画像、みんな揃ってからと思いましたが、熱いものは熱いうちに&食欲が勝って、所々食べかけです。すみませんw
まず出されるのは「小鉢(もずく酢)」「刺身(大抵タコ)」、少し空いて「地魚の刺身盛り合わせ」、そして「貝類(大あさり2種、さざえ)」「フライ(海老2本、アジ)」。タコ&刺身食べかけですw
その後「車海老の塩焼き」が出て、
そして「焼き魚(大抵鯛)」と来て、ライスと赤だしが出て終了。まるで旅館のような出し方でしょ?この辺りになるとお腹一杯になるので、私はいつもライスは少なめにしてもらいます。あと、これらのものをおかずとして食べたいので、ライスを早めに貰うこともあります。3150円と高いように思われますが、これだけの品数と量、その上美味しいので、値段以上に満足してもらえると思います。
今は亡き祖母が大好きだったお店。私はその思いと舌を継承し、これからも帰省したら必ず行こうと決めています。
「はま美新館」(
http://www.fujikatu.tk/chita/hamami.html)