このブログも今のところ、三日坊主にならずに済んでいます(とりあえずホッ)。さて、今回も奈良県です。奈良県での一番歴史の古い和菓子屋さんのご紹介。
ところで、奈良の銘菓と言って何が思い付きますか?奈良って京都よりも先に都となった町で、古墳や遺跡や名所旧跡は多いんだけど、代表の銘菓がすぐに出て来ない。京都であれば、八ツ橋とか生八ツ橋とかおたべとか夕子とか聖とか・・・って全部八ツ橋じゃん!笑。和菓子の材料である、吉野葛は有名だけど、和菓子の固有名詞となるとね〜。因みに、鹿せんべいは?と思った方、あれは鹿の食べ物です。^o^
でも、調べれば結構あるんですよ。
御城之口餅は「おしろのくちもち」って読みます。「おしろのくちもち」。何かカワイイでしょ?ちょっと口に出して言いたくなる「おしろのくちもち」。この珍しい名前の由来はこれまた面白いんです。
郡山城の城主だった豊臣秀長が兄の秀吉を茶会に迎えるにあたって、初代菊屋の主人に珍しいお菓子の製作を依頼。そこで出来上がったのがこのお菓子。で、秀吉はたいそう気に入って、このお菓子を「鶯餅」と名付け、初代主人も、名物「鶯餅」として売り出したそうなんですが、そのお店が郡山城の大手門を出た一軒目にあった為、お城の入り口で売っている餅→お城の口餅と呼ばれるようになったそうです。
あの秀吉が名付け、鶯餅の原型と言われるにも関わらず、何故、途中から呼ばれた「御城之口餅」を採用したのか。何故、豊臣秀吉公が命名の鶯餅として売り続けなかったのか。はっきり言って謎です。秀吉も草場の陰でコケておろう。笑。
さて、肝心のお餅ですが、つぶ餡を餅でくるみ、きな粉がまぶしてあるという、至ってシンプルなものです。秀吉の時代には珍しかったようですが。一口サイズで餅は薄くて、めっちゃ柔らかい。つぶ餡のツブツブ感は、1つ前に紹介した「みむろ」よりもあります。こし餡派としては、一口サイズなだけに、もうちょっと粒をつぶして欲しいかなと。味は甘過ぎず、上品です。つぶ餡派の方はきっとハマるでしょう。
包装紙の状態(左)、包装紙を取った箱の状態(右)
箱を開けた状態
「御城之口餅」1箱(9個入)801円
本家菊屋(
http://www.kikuya.co.jp/)
器は益子焼のよしざわ窯(
http://yoshizawa-toki.com/)で購入
ランチョンマットの手ぬぐいは「城下町」
かまわぬ(
http://www.kamawanu.co.jp/)と
伊東屋(
http://www.ito-ya.co.jp/)のコラボ手ぬぐい