今回は愛知県を離れて、遷都1300年で沸く奈良へ。三輪素麺で有名な桜井市三輪神社の参道にある、最中一筋の老舗です。
八十八夜も過ぎ、新茶の季節ということで、新茶に合うお菓子をご紹介(とは言っても、今までのお菓子も十分に新茶に合うんですが)。お茶請けの和菓子と言って、何が思い付きますか?羊羹、煎餅、かりんとう?値段、食べやすさから、個人的にはやはり、庶民のお茶請けの定番は最中かなと。自分自身、子供の頃、異常に最中を所望していた時期があって、母親におやつは最中か松露をねだっていたという、そら恐ろしいお子様でありました。ハハハ。
勿論、ここの最中をそこらのスーパーで売ってる最中と一緒にしてはいけません。甘いものは嫌いでも、ここの最中だけは食べられるという人もいる位だそうで、甘さ控えめ、皮がしっとり且つさっくりという、シンプルイズベストの中のベスト(表現滅茶苦茶?)と言ってもいい和菓子です。お店のHPやパッケージには「みむろ」となっていますが、通常「みむろ最中」と呼ばれています。
で、この最中、初めて買った時は驚きます。結構びっくり。何が驚きかって、その包装。通常、最中って、1個1個紙で包装されてるでしょ?この最中は包装されてないんです!エコの時代だからとか、忘れたとかじゃなく、包装しないんです。で、最中のサイズにぴったり合った箱に、最中がそりゃまキレイに詰められているんですよ(下画像参照)。普通の最中に慣れてると、開けた時、一瞬止まります。笑。
箱の蓋を開けた状態(左)、手前の紙を引いて順番に取り出す(右)
でも、不思議なことに、個別包装されてないのに、湿気てないし、更に食べきれなくて、箱に入れたまま残して置いても、賞味期限内は一切湿気ない。勿論、何か湿気ない薬が入れてある訳では決してありません。ここが老舗の為せる技なのでしょうかね。最中としては厚みは薄いです。餡はつぶ餡、小豆の粒感がかなりあります。しかも老舗の最中にも関わらず、小1個90円と結構手ごろな為、バクバク食べてもそれほど問題ありません。笑。
包装紙の状態(左)、包装紙を取った箱の状態(右)
「みむろ最中」1箱(小10個入)900円
白玉屋榮壽(
http://www.begin.or.jp/mimuro/)
器は合羽橋の田窯。マイ陶器の8割はここで購入したものです。
田窯(
http://www.grapestone.co.jp/brand/dengama.html)
ランチョンマットの手ぬぐいはあひろ屋(
http://www.ahiroya.jp/)の「簾」