「幽霊子育飴」「小熊のプーチャンバター飴」に続き、飴3回目です。そもそも飴って、お菓子を甘いものと定義した場合、お菓子の原型じゃないかと思ってます。元々飴は麦芽糖で作られていました(水飴)。それが飴の原型と思われます。「幽霊子育飴」の材料がそれです。今回の飴は中双糖(いわゆるザラメ)が使われています。
名前も面白い「堂々引ネキ飴」。見た目も面白い。更に食感がこれまた面白いんです。水飴は別として、飴と言えば硬いのが当たり前。舐めるものなので。しかし、親に舐めなさいと言われつつ、時々かじってしまうこともあったり。その時の食感はガリガリですよね?でも、この飴の食感はサクサクなんです。飴でサクサク?と思われる方多いと思いますが、嘘ではありません。飴の種類で言えば晒し飴です。晒し飴とは原料を何度も織り込んで、空気を入れることで色は白く、食感は柔らかくした飴のこと。でも、晒し飴=全てサクサクという訳ではありません。金太郎飴や七五三の千歳飴も晒し飴の仲間なので。晒し飴=サクサクの代表格は仙台の九重本舗玉澤の「霜ばしら」(後日紹介)です。「霜ばしら」が白くて、サクサクというより口に入れたら溶けてしまうのに対し、「堂々引ネキ飴」は黒糖が入っているため、色は茶色がかって、サクサクも結構歯ごたえがあります。買ってきた時はもっと色が白よりだったのですが、日にちが経つと、どんどん黒よりになっていきます。画像の通り、私のは買ってきて結構経ったものですw
黒糖が入っているため、味は黒糖と言ってもいいでしょう。勿論、黒糖そのものよりはマイルドです。舐め続けるものでもないので、ふわっと黒糖の味が広がると表現してもいいかもしれません。なので一般的な飴と違って、お茶請けにも合うと思います。
因みに、この飴のお店は長野県の松本市にありますが、その松本市は毎年1月11日前後の「あめ市」という飴の市が開かれます。陶器市、骨董市はよく効きますが、飴の市です。すごくないですか?それ位、松本の人々からは飴は愛されているんですね。私は行ったことありませんが、是非一度行ってみたいです。
「堂々引ネキ飴」1袋(100g)525円
山屋御飴所(
http://www.808on-amedokoro.com/)
器は合羽橋の田窯で購入
田窯(
http://www.grapestone.co.jp/brand/dengama.html)
ランチョンマットの手ぬぐいはかまわぬ(
http://www.kamawanu.co.jp/)の「いのしし行列」